減量とウェイトトレーニングを組み合わせて欲しい強い理由
減量という行為は、飽食の時代にあえて『飢餓状態』を作り出す行為だ。飢餓状態となれば、人間の身体は、脂肪を消費しながら、筋肉を必要最低限まで、減らそうと努力を始める。なぜなら、筋肉は身体にとって必要な組織だが、必要以上の筋肉は、無駄にエネルギーを消費する厄介者。
飢餓状態でなくとも、例えば『今、100キロの木材を肩に担いで楽々歩き回れる筋肉があるけれども、普段は事務所に座っているので、そんな力を発揮するのは滅多にない』となった場合、身体は基礎代謝を抑えるために、普段使う量の筋肉だけを温存し、余計な筋肉を削ろうとする。数年後に100キロの木材をいきなり担ごうとしても、当然、以前のようには持ち上がらない。
食べ物がいつ手に入るかわからない大昔、人間の身体はできるだけ長く生き残るために、摂取したカロリーを無駄に使わない、そのような仕組みが必要だったのだろう。
だから、減量を始めるのなら、あなたは自分の身体に対して『私はこれだけの筋肉は最低必要なの!』という信号を送る必要がる。その信号こそ、ウェイトトレーニングである。脂肪を減らしつつ、できるだけ筋肉は残すために(それでも減ってしまうが)、減量時にウェイトトレーニングは絶対必要なのだ。