バンコク、ワークアウト備忘録

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上から目線で、タイでのビジネス失敗条件を語る

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やってみなくちゃ分からないが、やる前から分かることもある

 全然、筋トレと関係ないんだけど、時々、日本の知り合いから相談される『タイでビジネスしたいんだけど・・』という案件。日本で売れている、日本で流行った、だからタイでも試してみたい。。。。分かる、その気持ち、その考え。確かに、その商品、アイデアがタイでウケるかどうかは試してみないと分からない。だから、それ自体は否定しない。

  僕は、今は、全然関連のない業界で働いているが、それまではずっとバンコクの広告業界で働いていたので、タイでビジネスを起業したい人たちの失敗例を散々見て来た。

 まあ、散々見て来たので、相談されれば、そのビジネスプランと、その本人の熱意やらコミットメントする程度を伺えば『絶対に失敗するかどうか?』ということは、だいたい分かる。

 偉そうなことを書いていると思われるかもしれないが

 ・突っ込みどころ満載のタイに関して無知すぎるビジネスプラン
 ・少額投資でちょっと海外で試したい人

 どちらか、一つが当てはまればまずアウト。両方揃ったら間違いナシ。まあ、タイに限らずどこでやっても失敗するよね。

<無残に失敗するケースを幾つか>
①アイデア先行で他は無視
 売り手(あなた)と買い手を結ぶラインをどうデザインするか? つまり、『受発注』『デリバリー』『集金』、そして付随する簡単な『在庫管理』。いや、もっと細かく突き詰めると『営業許可』『経理』『納税』などのたくさんの解決すべき事案も出てくるが、とりあえず『受発注』『デリバリー』『集金』『在庫管理』の4つ。

 これを読んで『当たり前じゃん、これを解決しなくてスタートはありえない』と思った方は、心配なし。準備進めましょう。でも、信じられないかもしれないんだけど、意外とその辺は後回しにして、『アイデア』だけで事業、というか事業らしきものを進めちゃう個人が後を絶たない。そして、ほぼ99%失敗。。。。

②損したくないから他人任せ
 コストをかけたくないので、会社を作らない。とりあえず、現地の代理店や知り合いに『成功報酬』で任せてみて・・・・という考え。まず、一生懸命やってくれないだろうな~ 無暗に金をばら撒くのは良くないけど、よっぽどの商材でない限り(価格競争力もしくは商品力があり、かつ、その商権をあなたがガッチリ押さえている)、ほぼ、動きもなくフェードアウト。

 『いや、このタイ人とは数年来の知り合いなので大丈夫』
 『一人、知り合いのタイ人を日本で研修させるので大丈夫』

 ほんと良く聞かされるアルアル話。知り合いのタイ人は結局、本業が忙しく(当たり前!)動いてくれないし、研修させたタイ人もアナタの事業からは収入がほとんどないので言うことは聞いてくれず、最後はバイバイ。もしくは、預けた少しの現金持って失踪とか。何回聞いた話か・・・・

③タイの法律に抵触
 バンコクの街中を歩いているとノーヘルでバイク乗ってたり、道を逆走しているライダーが結構いる。不衛生な屋台がそこら中にあり、歩道は穴だらけで歩きにくい。ピックアップトラックの荷台に人がすし詰めで猛スピードで飛ばしていたり・・・・これだけ見ると『法律ってあるの?』と錯覚してしまうが、厳格に実施されていないけれども、タイには細かい法律がたくさんある。

 食品に関する法律、お店の営業に関する法律もきちんと存在するし、ついでに税務署も非常に厳しい。で、始めてみたら訴えられた、とか、警察のガサ入れにあった、税務署から追徴課税されたとか。というか、この辺を詰めていけない時点で、正直甘い!

④この日本人で大丈夫?
 日本の中小企業の社長が、アイデアと小金を持ち込んで、タイのことを良く知らない日本人連れて来て比較的安い給与で現地を任せる場合がある。で、人選を間違って、最後はグチャグチャになっちゃうケースも多い。重要なポイントだと思うんだけど、常識と頭の柔軟性がある賢い方を連れてこないと、成功、失敗の前に頓挫すること多々あり。

 まあ以上、上から目線で書いてみました。お許しを。