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日本の衰退した理由を2019年末に考える

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子供の未来の為にも元気な日本であって欲しい

 1990年初頭。僕が高校を卒業する頃、日本は世界一番金持ちだった時代で、確かに当時は凄かった。お金が世の中にあふれていた感じ。

  あれから30年。最近ではネットで日本が衰退したという内容の記事をよく見る。失われた30年とか言われているけど、それは『失われた』のか、それとも過熱気味な状態が終わって『もとにもどった』だけなのか?

 あの頃。その前からずっと、日本という集団を支えてきたメインのビジネスモデルは、製造のノウハウを賃金の安い発展途上国に移してそこでモノを作らせ、先進国に高く売って、その利益を日本に持って来るというもの。

 ネットもなく情報も不十分で人権意識も低く、国と国の間で格差が大きかった時代のビジネスモデル。

 そのお金が、いろんな国内事業者のもとにも流れて、人々は豊かになって国家も税収がたっぷりはいって、おかげでインフラは過剰に整ったし、国民は衣食住以外に金もかけられたから、漫画、文藝、音楽、スポーツ、アダルトビデオ(笑)等の娯楽、文化も大きく発展した。

 つまり、日本があらゆる面で他の国より豊かだったり先を行くことができたのは、他国の富(貧者に分け前を与えないことも含めて)を日本に持ってくることができたから。

 でも、発展途上国の人たちも、いつまでも搾取を許すほど馬鹿ではない。賃上げだったり、自分たちで作れないかなって考えるワケ。ネットの普及によって、世界の実情を目の当たりにする機会が増えたことも、彼らの向上心や人権意識を煽ることになったと想像する。

 で、国家間格差の縮小で日本企業の利益が年々少しずつ小さくなったり、より安く作れる他国企業に市場を奪われたりして、日本が稼げる主力商品は、2019年時点で、自動車とその周辺の産業ぐらい。

 それ以外の多くの製品を海外の企業が、良いものを安く作れるようになってしまった。

 悲しいことだけど、日本企業は売るものがなくなってしまい、昔ほど、お金が日本に流れ込んで来なくなってしまったというのがシンプルな事実。 つまり、賃金や教育や技術の差が縮小して国家間がよりフラットになった時代には通用しないビジネスだったワケ。

 だから、僕は、政治が悪い、社会のシステムが悪い&古臭い、人口減、生産性が悪いなどが原因というよりは、世界的な時代の流れでしょうがないと思っている。商機を見つけられなかったのは日本政府だけでなく、大企業も一緒だし。

 他の先進国も同じように苦しんでいる。

 日本は、今は、主に国内の内需の中でお金を回しているけど、誰かのポケットを通過するたびに、お金は目減りするから、どんどん経済は縮小する一方な状態で元気がない。

 ただ、日本が中進国だったり発展途上国になったりすることはないと思う。当分は。

 インフラも残っているし、社会制度も整えられているし、企業にはノウハウも蓄積されている。まあ、それもいつかは荒廃することになるんだけど、もうしばらく先の話。

 なにか産業革命的なことが発生し、それに日本が乗っかれるのなら、もう一度、大復活の可能性はあるかもしれないが、このままなら、地味な先進国。イタリアとかスイスとかスペインとか、そんな感じでゆっくり縮小しながら、冷え固まりながら存続していくと思う。

 悲しむことはない。昔は良かったけど、今だって、それからおそらく100年後だって、他の多くの国に比べればまだマシな国でいられるハズ。。。心配なのは、稼ぐ力がなくなりつつあるのに残っている1000兆円の借金ぐらいかな。