以前、キアタニCCがあった場所に会員制ゴルフクラブ『バンラカット』が完成した。このバンラカットに付随するコースがバリシアーゴルフリンクスということになるようだ。
早速ラウンドしたのだが、ゴルフコースにキアタニの面影は一切ない。名前に〃リンクス〃がついているようにフェアウェイと荒地だけのシンプルなリンクススタイルで、木なんか全然生えていない。
池があって、林があって、グリーン周りにバンカーがあって、ときどきアイランドグリーンがある。そんなコースが、面白いコースの定型だと思っていたけど、バリシアーゴルフリンクスを回って見て、こういう考え方もあるんだなと感動した。
難しいだけなら、ゴルフ場はいくらでも難しくできる。それを、難しくし過ぎず、だけど誰にでも楽しく、目にも美しい、かつ、ここにある地形の特徴や風、水なんかを最大限に有効活用して、そういうゴルフ場を作り上げるのって、非常にクリエイティブな才能が要求されるんだなと。
回れば回るほど味がでる。ゴルフコースの過去、現在、未来をつなぐギルハンスという天才コースデザイナーが、バンナーの28キロ地点に生みおとした珠玉のコースだな、と思った次第。