日々の食事を考える
腕のいい大工がいても、木材やコンクリートや瓦などの材料がなければ家は建たない。身体も同じことで、ハードなトレーニングをしても、肉体の素となる材料が足りなければ、身体は大きくならず、筋肉も発達しない。重要度を比率で表せばこんな感じだろうか?
食事:トレーニング:休息=5:3:2
1.
だからと言って、プロテインをトレーニング直後に摂取してそれでオシマイでは全然足りない。本気で筋肥大を考えるなら1日5~6回に分けて、トータルで体重の2.5倍以上のタンパク質を摂取すること。トレーニングを始めたばかりの方ならば、著しい成長が望めるので、しっかり摂取すべき。ただし、上級トレーニーが指摘するよう、タンパク質のほとんどをプロテインパウダーに頼るのではなく、肉や魚を中心に、きちんと食事でタンパク質を摂取すべき。タイでは、その辺の道端の屋台でガイヤーン(焼き鳥)やムーピン(豚の串焼き)を、リーズナブルに売っているのだから、それを買わない手はない。
例えば、体重60キロの方なら
60グラム × 2.5 = 150グラム
2.
タンパク質だけでは、身体に効率よく吸収されないので、同時に炭水化物を摂取し、インシュリンの作用で効率よくタンパク質を身体に同化させる。脂質、タンパク質も含めた一日のカロリー量は体重の40倍以上が理想。
例えば、体重60キロの方なら
60 × 40 = 2400kcal
3.
とにかく体重を増やしたい、筋肉を付けたいなら、『デブになることを恐れず、どんどん食べること』と言う方もいる。確かに、喰いまくれば一時的に、最大挙上重量の伸びは良い。間違いない。しかし、余計に脂肪を付けてしまうと、減量時に、目標の体型になるまでに時間がかかる。時間がかかる=筋肉が減少する期間も長くなるので、付けた筋肉が、ほとんど落ちてしまうことも有り得ることは念頭に入れておくべきだ。